赤いパーカーのポケットに手を入れた先輩は、照れ臭そうに何かを渡した。




「コレ・・・クリスマスプレゼント。ごめんな、泣かせちゃって」




「ありがとう!!」






小箱の中には、私がずっと欲しかった先輩からの「指輪」が・・・





「文字、書いてるからちゃんと読めよ」




体を私と反対方向に向けた先輩は、照れ隠しなのか、貧乏揺すりをしながら、ツリーを見ていた。




「あ・・・FOREVERって書いてある!!」





「意味わかる? だから、気にしないで、思ったこと言えよ。お前が何を言っても、嫌いになったりしねーから!」