「まぁ…明日にでもやめますけど。」


「なんで??」


山下さんのフォークを回す手が止まった。


「だって…お母さんいないから家事やんなきゃだし、マネージャーが大好きってわけでもないから。」


「んじゃ、なんでマネなんかやったのさ??」


「そりゃもぅ、隆明先輩の為ですよ。笑」


「っぷ。隆明先輩って彼氏??」


「はい。すごいかっこいいですよ?」


すごい自慢げに言っちゃった。

自分のことじゃないのに。


「ただのスポーツ少年じゃん。」


なぬっ!?

「んなコトありません。サッカーしてるとこみたら山下さんも惚れますよ。」


一生懸命先輩の株を上げる。


「ぇえー?そう?俺のタイプではないな。俺はメガネかけてる人が好き。タカアキ先輩は嫌い。」