「桜・・・俺に話、あんだろ??」



黙って床を見つめていたアタシへの一言。



「ぇっ…?あっ…あります…けど」



なんで…わかったんだろう??



「あのっ…アタシ…先輩の他に好きな人がいて…だから…アタシの勝手でホントに悪いんですけど……別れて…欲しいです。」


「そっか…」




数分の沈黙・・・




アタシは…何を言えばいいんだろう。


この空気の中で。



「最近…」



突然沈黙を破ったのは先輩だった。


「最近桜が笑わなくなったよな。」


アタシ…笑ってなかった…?


「笑ってたけど、今までとちょっと違う感じで…不安だった…」