「…やってる事と思ってる事が違う事って…あるわよ。桜ちゃん以外にもいるわよ。そういう人。」


いる…んだ…


「ケースバイケースっていうか、人によるんだけどね、まぁ、大抵の場合は身体が…身体の方が正直ね。」



ぅーんと、アタシは心では、先輩想ってて、身体が勝手に山下さんの事考えてる、みたい
な??



で、身体が正直!?









って、事、は…あたし…山下さんが…す…き……??



「な、わけあるかーい!!」



「ちょっ、桜ちゃん、口からご飯飛んだっ!!とりあえず落ち着けって。」



「む、む、無理。だってありありあり…あり、える??」



「あのな、例えば。俺が青が好きとする。」



「うん。」


「で、何から何まで青で統一するほど好きだとする。」


イメージをしてみる青に囲まれてる、山下さんを。


「うん。」


「でも、あるとき、気づいたらピンクの洋服を買ってしまった。お店で。もちろん青の洋服もあったけど、なぜか、ピンクの洋服を手にとっていた。」



「…」


アタシ…みたい…



「それから、俺の部屋にはピンクの物が増えていったとする。」


「うん。」


「さて、ここで問題です。俺の好きな色は…??」



「ピ…ンク…」




認めたく、ない・・・