「桜おっす!」
「お早うございます。」
重く沈んだ心を引きずりながら、来た先輩との初デート。
まだどこに行くかは聞いてないんだけど、駅で待ち合わせた。
「今日どこ行くんですか??」
黒めのしっとりしたワンピ
メイクは薄めに。言い換えると、適当。
だって…お化粧とか・・・実はまだ苦手。
いつまでも子供っぽいのは、そのせいでもあるかも
先輩は…なんでこんなアタシと付き合ってくれてるんだろう??
「渋谷、原宿、うろうろ。嫌??」
ほら、決断力ないアタシをリードしてくれる。
ぶんぶん頭を振って賛成の意を伝える
「ははっ。んな頭ふってたら、取れて飛んでっちまうぞ。」
「えっ!?」
それは困る
慌てて頭を両手で抱えこむと先輩は大爆笑。

