「サクラ、お粥できたよ。食べられる?」
お母さんの声で目が覚める。時計を見ると、6時をまわっていた。ゆっくりと起き上がると、だいぶ楽になっていた。
「食べる。薬も飲まなきゃいけないし」
汗びっしょりでパジャマを着替えていたら、携帯に一通のメールが届く。
「うそ……」
普段、メールなんてしてこない和人から……。返事でもなんでもない和人からのメール。
【あと2日で会えるね】
「ぷっ……一言だけだし」
でも涙が出るほど嬉しかった。わざわざ言わなくても、この私なら、あと何日で会えるかなんて分かってるに決まってるのに……。
私だけじゃないんだよね? 和人も我慢してくれてるんだよね?
きちんと、会いたいって思ってくれてること、伝わったからね?


