「知らない男がいるところで朝まで無防備に寝てたってこと?」
「ごめんなさい……でも何もされてないしっ」
「そんなの分かんないじゃん。服脱いでみて、キスマークついてたら?」
「そんなのないよ!」
ない……よね?
膝枕されてただけ。
あの男の子も何もしてないって言ってたし。
でも……寝てたから確証なんてない。怖くて怖くて涙が溢れてきた。
和人は私の涙を見て服に手をかけてくる。
待って……
もしも……
そんな跡があったら……?
私……和人に捨てられる。
「ヤッ、ヤダ! 触らないで!!」
思いっきり抵抗してその場に泣きながら崩れこんだ。