「スノーはペットじゃないよ。大切な家族」


優しい手つきでスノーを撫でると、スノーは大きく口を開けてあくびをひとつ。ソファーから降りて寝室へと歩いて行った。


「私は?」

「サクラは大切な女の子」


〜〜っ!! やっぱり大人。照れちゃう言葉を平気で言うんだもん。


優しい雰囲気と、ドキドキさせちゃう言葉。どう反応していいか分からない私は、やっぱりまだ子供。


「今は大切な彼女……か」


恥ずかしくて、俯いていた私の頭を撫でてくれた。



――“彼女”。