心地いい手……


優しく髪を撫でられる感触で目を覚ます。



あれ……いつの間にか私は服を着ていて



私の服じゃない
ブカブカのTシャツ。



和人のだぁ。嬉しい……。
また着せてくれたんだ。



「体……平気?」



隣には和人が寝ていて、優しく髪をとかしてくれていた。



「うん……途中で寝ちゃってごめんね」



昨日、あまり寝てなかったからなぁ……どれくらい寝てたんだろ。



「寝たっていうか失神? 激しすぎた?」


「へ?」



激しすぎたって……激しかったけど。



「そ、そんなことってあるの?」


「知らない。だからサクラに聞いてるの」



イジワルそうに笑って聞いてくる和人に、顔が一気に熱くなる私。




「しっ、知らないよっ!」



ガバッと毛布を頭までかぶって顔を隠した。




恥ずかし━━━いっ!!

そんなんで失神するなんてどんだけ欲求不満なのよ!私!!