深町京悟はこちらを見もせずに、クスッと小さく笑って、いつものようにからかうように言った。
「……俺と手つなぐと妊娠しちゃうんじゃないの?」
その言葉でハッとわれに返る。
もー何やっちゃってんのよ。
手が大事だって、あれほど宣言しておきながら、自分からつないじゃうなんて。
「べ、別に、手、つなぐとかそういうんじゃなくて。これは……さっき痴漢からあたしのこと守ってくれたから、そのお返し……的な? あ、いや、そういうんでもなくて……」
言い訳をさがす。
頬が熱くなる。
「もぉ、いいっ」
答えが見つからなくて。
手を放そうとしたら、今度は彼からギュっと握り締めてきた。
「ちょ……なによ。
放してっ」
「ウソだよ」
「え?」


