「彼、あたしがあげたもの、クラスの男子に見せて、みんなで笑ってた。
『あいつ、キモいよなぁ。つか、こんなのされたら重いって』とか言っちゃって……」
「……」
「それで終わり!
6年間ぐらいずっと好きだったんだけどさぁ……。なんかもうね。一瞬にしてガラガラって崩れた感じ。たしかに、あたしも悪いよ? 今になればちょっと重い女だったのかな……って思う。だけど、男見る目もなかったんだな……って落ち込んだ。
そのことが結構トラウマになっちゃって……。
だから、調子良い事ばっか言うような男の子がそれ以来苦手になっちゃったの」
「つまり……それがオレってわけ?」
コクンと頷く。
ごめんね、と謝って。
「高校に入学して、初めて深町を見た時、なんとなく似てるなって思った。
バカにされるかもしれないけど。
あたし、ちょっと夢見がちなところあってさ、当時は彼が王子様みたいに見えてて。
女の子達が深町のこと、『王子だ!』なんて騒いだりしてたから……余計に。そんな雰囲気も深町と重なって見えた」
「王子ねぇ……」


