「プッ……。 桃ちゃんて、結構どんくさいよねー?」 「もーうるさいっ。 だって、左しか使えないんだもん!」 「爪楊枝ぐらい、普通左でも使えるだろ。キミ、かなりの不器用と見た」 ププッとからかうように笑われ、あたしの機嫌は悪くなる。 「悪かったなー」 むぅッとふくれっつらになったその時。 「はい。どーぞ」 目の前にたこ焼きが差し出された。