学校イチのチャラ男と手錠∞でつながれちゃった女の子の物語(仮)

動揺しているあたしを落ち着かせようとしているのかな。



優しい声で言う。



「あのさ。オレとじゃ嫌かもしんないけど……。
今は我慢、ね」



深町京悟は、手錠で繋がれた手であたしの手をそっと握った。



「しばらくオレにくっついといて」



そしてあたしの体を引き寄せる。



「え?」




な、何……。


この状況でそんなこと言っちゃう?


こんなタイミングで、そんな風に優しく言わないでよ。



深町京悟ってわけわかんない。



だけど一番わけわかんないのは、

手を振り解こうとしないあたし自身だ。



「う、うん」



って、素直にうなずいてるし。



あーもぉー。



なんか調子狂う……。