学校イチのチャラ男と手錠∞でつながれちゃった女の子の物語(仮)

声を漏らすと、すぐにその手は離れた。



もっと大きな声で叫びたかったのに、怖くてほとんど声にならなかった。


なのに、深町京悟はあたしの変化に気づいてくれた。



「どした?」


立ち止まって、こちらを振り返る。



「む……胸……誰かが……さ、触ったぁ……」



信じられない。

学校の中にそんな痴漢行為をする人がいるなんて。


怖いと同時にショックだった。


声が震える。


きっと涙目になってる……。