そういわれてよく見てみれば、

メイドの胸元には真っ赤なハート型のタトゥーが描かれていた。



頬を染めたままメイドが言う。



「うん。
シールだけどね。美術部が販売してるよ。自作のタトゥーシール」



「花柄もあった?」



「あったと思うけど?」



そこまで聞いて、あたしの頭にもピンとひらめいた。



「あぁっ! “花のタトゥー”!」