「はぁ?」とアリスとメイドの声が重なる。
ふたりはずいと体を寄せて、深町京悟に詰め寄る。
すると突然、彼は表情を変えた。
さっきまではちょっと元気がなさそうだったのに、急に真面目な顔をして。
いきなりメイドの腕をつかんだかと思ったら、
彼女の体を強引に自分の方に引き寄せた。
「えっ、えっ? 京悟?
やっぱりあたしを選んでくれるの?」
一瞬、驚いたものの、
夢見てるみたいにトロンとした上目遣いで深町京悟を見つめるメイド。
彼の視線はといえば、彼女の豊満な胸元にくぎづけ。
「やぁ……ん」
なんて、メイドの頬はピンクに染まる。


