学校イチのチャラ男と手錠∞でつながれちゃった女の子の物語(仮)



さっきのチョコといい、このココアに対する反応といい。



きっとそうなのだろうと、思った瞬間、今度はアリスがメイドの体を押した。



「ちょっとー! あたしが先に約束したんだからね」



「えー! 先にこっちに来てくれるよね? 京悟ぉ」



「何よ! わざと胸強調するような服きちゃって。ヤラシー」


「はぁ? そっちこそロリータファッションですか?」



文句を言い合うアリスとメイド。

そんなふたりの様子を心底うんざりした表情で深町京悟は見つめている。



いつも、誰に対しても愛想の良い彼がこんな態度を見せるのはめずらしいかもしれない。



深町京悟はためいきをはきつつ、小さく呟いた。



「いや……オレ、マジでどっちも無理……」