チョコだと聞いたとたん、深町京悟はパッと手を放して、鍵を箱の中に返した。 まるで汚いものでも触ったかのように、 なぜか眉間にしわを寄せて苦しそうな表情を浮かべて。 さらに体をのけぞらせて、その箱からできるだけ離れようとしている。 あれ? この反応は……。 ひょっとして、この人…… なんて、疑問を頭の中でまとめようとしたその瞬間。 ――ドンッ って、アリスを突き飛ばすように、今度はメイド服姿の女の子が現れた。