「京悟ぉ」
甘えたような声を出して、アリスが深町京悟の右腕に自分の腕を絡ませる。
「うちのクラス、校庭で巨大迷路やってんだぁ。ねね、京悟も来てよー」
「んー。
悪いけど、今、それどころじゃないんだよね」
深町京悟があたしと繋がった左手首を掲げて見せる。
手錠の鎖がシャランと音を立てて揺れた。
「あはは。聞いた聞いた!
罰ゲームでしょ?」
「うん。そういうこと」
「えー。京悟かわいそう。
だって、誰かさんの罰ゲームにつきあわされてるだけなんでしょ?
そんなのさっさと片づけちゃってよぉ……」
そう言いながら、嫌みったらしくあたしの方をチラリと見るアリス。


