学校イチのチャラ男と手錠∞でつながれちゃった女の子の物語(仮)


そういえば、このふたり、付き合っていたんだっけ。


今はもう別れてるみたいだけど。



それにしても、できすぎたカップルだなぁ……。


なんて、キレイすぎるふたりの顔をぼんやり見ながらそう思った。



ひとしきり笑ってから

廊下の壁にかかった時計を見た桂木さんは、「あ」と声をあげた。




「そろそろ始まる。もう、行かなきゃ」



「今年も出るの?」



「うん。良かったら応援しにきてよ」



「ああ。後で見に行くよ」



そんな会話が交わされたあと、桂木さんは去っていった。