モノ。 モノって……。 とたんにさっきの光景がよみがえって、ボンッて顔が熱くなる。 トイレで用を足す深町京悟。 そして彼に手錠で繋がれたまま必死で背を向け、 できるだけ体を離そうとしていたあたしの図。 「ああああああ。 もう、ヤダ。ほんとヤダー!」 信じられない! まさかこのあたしが男子トイレに入ることになろうとは。 消えろ残像!! あんなの一生思い出したくない!