学校イチのチャラ男と手錠∞でつながれちゃった女の子の物語(仮)





「桃ちゃんの逃げ込みそうな場所ぐらい、だいたい予想つくっつの。
とりあえず図書室の手前で張ってりゃ捕獲できるかなぁーと思ってさ。
もう、単純すぎて助かった。
ナントカホイホイ並みに、罠にかかりやすいよね」



「ちょ、人をゴキブリに例えるな!」



くぅ……また騙された。


あたしってなんて学習能力がないんだろう。



「元の場所にこい」っていうのは、そう言えばあたしが絶対にそっちに行かないことを計算した上でのことだったのか。



余裕たっぷりで、全てお見通しって顔してる。



もう……ホント、ムカつく。




「やっ……離してよぉ」



なんとかして逃れようと、彼の腕の中でもがいていると……。


――ガチャン



教室の隅で金属音が響く。




てっきりふたりっきりだと思ってたあたしは、

窓辺に誰かがいることに気づいてビクンと体を震わせた。



「あれ……誰?」