あそこなら誰も寄り付かないし、ひとりになれるはず。



よし、図書室に行こう。



そう決めた途端、気が抜けちゃって、走るスピードを緩めた。



そもそもこれが間違いだった。



図書室まであとドア3つってところで……。


――ガラッ



背後から、通り過ぎた教室のドアが開く音が聞こえた。


何かと思って振り返る間もなく……



「んんっ◆○×☆!!」



またあたしの体は羽交い絞め。


さらには口元を押さえられ、そのまま教室に引きずりこまれてしまった……。