自分の手を胸のあたりに持っていき、ギュと握りしめる。
思い浮かべたのはあのメッセージ。
【本当の鍵は胸の中に…】
あたしの想いを伝えるんだ……この人に。
「あたしは何度だって言う。
うざいって思われても言う。
しつこいって嫌われても言う。
深町は悪くないって、言い続ける。
……何十年経ったって言うんだから」
「ちょ……それはかんべん。
オレ、じぃちゃんになってるって」
ちょっと呆れたような顔して。
でも彼が笑ってくれたから、あたしも微笑む。
「深町がおじいちゃんになって、あたしがおばあちゃんになっても言うよ?
何千回でも何万回でも……
深町の気持ちが晴れるまで……」
ぐっと喉の奥に何かがこみ上げる。
また泣きそうになる。
そっと手を伸ばして、彼のブレザーの裾をギュっと掴む。
「だから……。
もう、自分を責めないで……」


