「深町は悪くないよ」
「え?」
あまりにも唐突すぎたのか、深町京悟は目を見開いて戸惑っているような感じ。
だけどすぐに理解したみたい。
「ああ……話って、何の話かと思ったら。
なんだ、そのことか」
と、ため息まじりに投げやりな態度で言う。
――カチッ
て鍵をかけられた気がした。
心……閉ざされた。
だけど、あたしは……伝えたい。
たとえ迷惑に思われたっていい。
言いたいんだもん。
「あたし、昨日からずっと繰り返し考えてた。
それで……やっぱり思ったんだ。
深町は悪くないって」
「桃ちゃん……だから、みんなそう言うんだって。
だけどこれはオレの気持ちの問題なんだよ!
誰にそう言われたって、オレ自身が納得できていないんだよ!
話ってそれだけ?
だったら悪いけど……オレ、もう行くから」
ふいっと顔を背けて、深町京悟は動き出そうとする。
それでもあたしはその背中に問いかける。
「ねぇ!」


