「花とか森とか……って、何のこと?
桃ちゃん、わかる?」



「ううん。わかんない」



「だよなぁ。
唯一つかめそうな手がかりは②か。
②の北瀬川(キタセガワ)先生って、現国の北瀬川のことかな?」



「うん……」


同意を求められ、コクンと頷いた。



「いきなり行きづまってんだし、とりあえず北瀬川んとこ行ってみよっか」



深町京悟が歩き出したから、手錠で繋がれた右腕がくいと引っ張られた。




だけどそれは手錠のせいだけじゃないことがすぐにわかり、焦る。



「ちょ、何、手つないでんの!」