「はい。どーぞ」
ソファに腰掛けたあたしに、瞬ちゃんがコーヒーの入ったマグカップを差し出す。
「ありがと」
受け取ったものの、猫舌だからすぐには飲めなくて……。
ふうふうと息を吹きかけていると、瞬ちゃんが話しかけてきた。
「鍵、無事みつかって良かったな」
「え……うん。
まぁね……」
「あれ? リアクション薄くない?」
「へ?
そんなことないよ!
ほんと、見つかって良かったぁ~!
っていうか、何あの罰ゲーム!
マッキー懲りすぎだってば!
もうサイアク」
なぜか焦ってしまい、慌ててコーヒーを口に含む。
「あちっ」って顔を歪ませた。
そんな様子を見て、瞬ちゃんはプッと吹きだして笑う。