「あーもうーやんなっちゃう。1週間もつまっててさー。やっとスッキリしたー」
そんなことを言いながらお腹をさすっているのは……。
「桂木さん!」
今まさに話題の中心にいた人。
その張本人がここにいることに、3年生達は言葉を失ったように呆然としている。
「手、洗うから。そこどいて」
桂木さんは派手女を肩でぐいと押して、洗面台の前に立つ。
そして手を洗いながら、鏡越しに3年生達に言う。
「ずいぶん人のこと言いたい放題言ってたみたいだけど……」
キュっとレバーを下げて水を止めると後ろを振り返った。
「ねぇ。
言いたいことがあるなら、こんなところでコソコソ言わなくても、面と向かって言えば?」


