うれしくってしょうがないんだろうな……。


そんな表情であたし達の目の前に立っている女の子には見覚えがあった。



昨日、深町京悟とのツーショット写真を撮りなおして欲しいと言ってきた、あの1年女子。



たしか……アユミって子だ。




「はいはい。ちょっと待ってねー。深町―?」




晴香が教室内にいる深町京悟を呼び出す。



しばらくすると、彼がやってきた。



「深町先輩!」とアユミが駆け寄る。



「今朝、うちの教室まであたしのこと探しにきてくれたって聞いて……。
せっかく来てくれたのに、あたし、今日は朝から忙しくて……。
すみませんでした。
あの……用事って……?」