「あ。深町!」
数歩後ろからついてきていた晴香が、彼に声をかけた。
「おはよー。
今日は早いじゃん。めずらしくない?」
「ああ。ちょっとね。
人探してて……」
「ふーん。誰よー」
「あー……。
晴香ちゃんて、そういや人脈広いよね?」
「まぁねー。一応生徒会で広報担当だから、情報はそれなりにね」
そんな会話が、あたしを無視して交わされる。
さっきから深町京悟は、あたしの方なんて見向きもしない。
やっぱり昨日言ってたことはホントだったんだ。
もう、あたしには近寄らない、関わらないって……。
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