「逆?」 「何も……できなかった」 今日、何度かあたしの中に芽生えたあの不思議な感情を思い出す。 守ってあげたいって……てたしかにそう感じたのに。 結局、あたしにできることなんて何もなかった。 ――何ひとつなかったんだよ。