学校イチのチャラ男と手錠∞でつながれちゃった女の子の物語(仮)


「けど、オレが言えることなんか、なんもねーじゃん。
結局声なんかかけられるはずもなくてさ……。
物陰に隠れて、こっそり見ることしかできなかった。
親戚だか、施設の職員だか知らないけど……何人かの大人がいて。
兄弟がバラバラに車に乗せられてた」



「……」



「最後に車に乗り込む時、そいつ、振り返って、自分の家を見上げて……。
それからなぜかオレの方向いたんだ。
ひょっとしたら、オレに気づいてたのかもしれないけど。
あの時の顔が……忘れられない。
絶望っていうのかな……。本当に傷ついた人間ってこういう顔してるんだな…って、あの時思ったんだ」