「えー。だって、いつもやってるしぃ。ねぇ?」
なんていいながら、周りの女の子達の同意を求めようとする。
それにあたしはカチンときた。
言いたいことがあるなら、友達の意見を頼るんじゃなくて、自分の言葉で言えっつの!
「だから、いつもやってるとかそういう問題じゃなくて!」
「まぁまぁまぁ」
能天気な声が聞こえたかと思ったら、あたしと1年女子の間に、深町京悟が割って入ってきた。
「写メでしょ? いいよ。つーかさぁ……」
のんびりとそう言いながらも、1年女子の手の中にあった携帯をスッ取り上げる。
なぜかその声はだんだん甘いものに変わっていく。
「どうせ撮るなら、ツーショットにしない?」
「えっ?」


