学校イチのチャラ男と手錠∞でつながれちゃった女の子の物語(仮)


深町京悟はこの先に見えている、曲がり角を指差す。



「あそこを右に曲がって、すぐを左。そしたらゴール」



そっか。


あとふたつ。


あとふたつ角を曲がれば、迷路から出られる。



このバカげたゲームからも、

そして深町京悟からも解放される。



今朝からずっと待ち望んでいたことじゃない。



なのに、今あたしの中にある感情は……。