右、左、左、今度は右…。 とまどうことなく、スピードを緩めることなく進む。 そんな深町京悟の背中を見ながら、あたしも足を動かしてついていく。 すごい……。 言っていたとおりだ。 たしかに、彼の頭の中には迷路が入っていて、確実に出口に向かっているみたい。 でも、どうして? 屋上にいたあの時……深町京悟が迷路を見たのは、ほんの一瞬だった。 あんな短時間で、正確な迷路図が頭に入るなんてことあるの? こんなのおかしいよ……。