「はいはい、お姫様。 お手をどうぞー」 かうように言う。 てか、まだ笑ってるし! 「なんか、ムカツクんですけど」 「いいから、乗せろって」 何?今度は命令口調? ムカついてるのに……。 あたしはどうしたって、結局彼に従ってしまうんだ。 「……」 差し出された手に、 そっと……遠慮がちに自分の手を乗せる。 すると、深町京悟はその手をぎゅっと握り締めてくれた。 「じゃ、行くか」 「うん」 手錠とお互いの手で完全につながれたあたし達。 出口を目指し、 ふたり同時に駆け出した。