妙に緊張してきちゃって、手に汗がにじむ。 アリスがあたしの首に、アンティーク風の懐中時計をかける。 金色に光るそれは、まるで物語の中で白ウサギが手にしている時計みたい。 「この時計はあくまでも目安ね。よかったら参考にして? 正確な時間は、ゴールした時点でこちらがカウントします。 3分目指して頑張って」 にっこり微笑むアリス。 あたしはコクンと小さくうなずく。 「では、よーい。スタート!」 トランプ兵の声を合図に、あたし達は迷路の中へと入り込んだ。