「な、なんで?」 「さっき、石切のヤツ、ふたつ目の鍵までかけただろ?」 「ふたつ目?」 そういわれて、思い出した。 たしかにあの時、石切先生は鍵をふたつかけた。 「上の方の鍵はさ、普段はかかってないんだ。 ちなみに、オレがあけられるのは下の鍵だけ。 下のは古いから簡単に開けられるんだけど、上のは今年新しくつけたヤツで、オレのピッキング技術じゃ無理」 「うそ……じゃあ、もうあたし達、屋上へは出られないの?」 「そういうこと」