「いちご味……? え? あ、ああ……これか」
すっかり忘れてた。
あたしの左手には食べかけのペコちゃんキャンディ。
「今の……って、キス?」
あたしは呆然とキャンディを見つめながらそう言った。
なんか、いきなりすぎてよくわかんなかったというのが正直な感想。
「まぁ、今のはキスにはカウントできないかもなぁ」
と深町京悟。
スッと顔を寄せてきた。
「じゃ、今度はちゃんとしたヤツね」
そう言って、ゆっくりと唇を近づけてくる。
「目、閉じて」
彼の香りに包まれて、あたしは言われたまま、そっと目を閉じた。


