「先生は、ここにアクセスするためのキーワード知ってるんでしょ? だってヒント②には、道に迷ったら北瀬川先生に聞けって書いてあったし。 だからそれって、キーワードを先生が知ってるって意味なのかなって、あたし達そう思って……」 先生は、しばらくの間、目を細めてじっと携帯を見つめていた。 だけど、軽く頭を振ってこう言った。 「残念だけど、僕はキーワードを知らない」 「え?」