パチンッ って、目覚めてしまったのは、自分の叫び声のせい。 今あたしがいるのは、お花畑ではなくもちろん屋上で。 さらに言えば、右肩には深町京悟の頭が相変わらず寄りかかっていた。 ヤバい……。 さっきの叫び声、聞こえちゃったかな? そっと目線を横にずらす。 だけど、彼はいまだ睡眠中。 ホッとしてから、とりあえず手にしていた携帯を確認する。 「やばっ……もう、お昼過ぎてるし!」