「もー……。この、無責任男!
起きろー!」


コツンて頭を小突いてみたけど、起きそうにない。


爆睡中。


信じられない。


こんな状況下で寝るか?


っていうか……。



「なんか……右肩が熱いんですけど……」


ポツンと呟いた言葉が、だれもいない屋上に響いて

澄み渡る秋の空に消えていった。