「ん?」
「さっきのことなんだけど。ホントごめんね……」
ペコリと頭を下げたあたしの顔を、深町京悟は不思議そうな目で覗き込んでくる。
「さっきのって?」
「あ、うん……。
だから、あたし、深町のこと色々誤解してたなぁ……って思って。
カカオアレルギーだなんて知らなかったとはいえ……」
「ああ……あれね。
てか、まだ気にしてんの?」
深町京悟はクスクス笑う。
「だからさ。こういうのも迷路と同じじゃん?」
「え?」
迷路と同じってどういう意味?
と、あたしは首を傾げる。
「その時、その人の立場でないと見えないものがあるってこと」


