「あたしは、もっと単純だよ? すぐに出口が見つからないから楽しめるんじゃん。 同じところクルクル廻ってさ、汗かいて必死に出口探して……。 だけど、頑張ったからこそ、たどり着けた時の喜びも大きい……みたいなのない?」 すると、深町京悟はちょっと驚いたような表情をしてあたしのことを見上げる。 「桃ちゃんって、ポジティブだな」 「バカだけどね」 褒められるなんて思ってなかったから、照れてしまって自虐的な返事をしてしまった。 「バカだけど。 桃ちゃんのそういうとこ、オレ好きだな」 「え?」