学校イチのチャラ男と手錠∞でつながれちゃった女の子の物語(仮)

「迷路ってさぁ……上から見てると、なんかマヌケだよね。
うわぁ……みんな迷ってる迷ってる」



あたしは誰に言うでもなく独り言のように呟いた。




それに対し、深町京悟がのんびりした口調で言う。



「まぁね。
地面に立ってりゃ、自分の視界に映るもんなんか限られてるもんなぁ……。
ちょっと視点を変えて見たら、出口なんか簡単に見つかったりするのにな。
同じ場所にしかいないから、そんなことにも気づかないんだよ。
迷路に限らず、そういうことって多いよ」



「あはは」と、あたしは少しだけ笑った。


「何?」



「んー。なんか哲学的なこと言うから」



「そう?」



「なんかちょっと意外。
深町って、案外難しく考えるタイプなの?」