メッセージの下にある四角い枠。
ここにキーとなる言葉を入力するということはわかるんだけど……。
どんな言葉を入れたらいいんだろう?
「ここに入れるキーワードを北瀬川が知ってるってことかな?
なぁ、花は、何か知ってる?」
深町京悟が眉をひそめ、桂木さんにたずねた。
桂木さんは「ううん」と首を振る。
「あたしもこの先のことはわかんない。
こんなサイトがあることも聞かされてなかったし。
あたしはただ牧本先生からタトゥーシールを貼るように頼まれただけだから」
「だよなぁ……」
「まぁ、頑張って、キーワード探してよ?
じゃ、あたしはそろそろ行くね」
そう言うと、桂木さんは去っていった。
その姿を見送ってから、深町京悟は片手だけでうーんと伸びをし、
相変わらずの、のんびりした口調で言う。
「とりあえずオレらも場所変えない?
なんかここ人多いし。
北瀬川が出勤するまで、他で作戦会議しよー」