一瞬、ちらりとこっちを見た深町京悟は、すぐに声の主に応える。 「おー」 見れば、トロフィーを手にした桂木さんがこちらに駆け寄ってくる。 ミスコンは私服で参加するという決まりがある。 だから桂木さんは制服ではなく七分袖のワンピースという姿だった。 ふわふわと柔らかそうな素材が彼女の雰囲気に合っていて、 まるで妖精でも舞い降りてきたんじゃないだろうかと、あたしはしばらく見とれてしまった。