「今日はオフィスに戻ったら、社長の意見を纏めて、今日持って行った資料に補足と数字入れ直してみて…明日夕方までにメールすればいいから…」
シゲさんが独り言のようなそうでないような……結構ハッキリ目に喋る。
「人混みが落ち着くまで、ちょっとあったかいコーヒーでも、どうです?…水嶋真一サン♪」
身体中芯まで冷え切っていたのが、《あったかいコーヒー》の言葉で一気に溶けた。
あれ?
ん?
何か顔が嬉しそうじゃない?
単にコーヒー飲みたかった?
俺に遠慮したのかな?
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