一歩先を歩いていた彼が、ゆっくりと振り返る。 「………一目惚れ」 「一目惚れと言うべきか、インスピレーションと言うべきか………」 「初めて会った時、『このコだ!』って、俺の中で弾けたの」 「………何か、変なスカウトマンみたいだね……ヒくよね……ゴメンね」