「あれ?エリは渡航経験は?」
「………高校ン時に、修学旅行で韓国行った………パスポートも10年で取ったから、ギリギリ大丈夫………でも……」
「………んだっちゃ!も~っ!さっきから歯切れ悪りぃなあ~っ!!悩みがあるなら言えよ!俺が聞くからっ!!」
今度はむしゃむしゃっと
わさわさっと、髪をかきむしりながら、エリに強く吐いた。
「………わかったっちゃ……」
唇を尖らせ、上目使いで俺を一目してから、視線を伏せた。
はぁ…っと、大きな溜め息をついて、
「………少し…寂しいなって………」
そう呟いた。
「―――――ん?」
「………今だって東京と仙台で離れてるのに、10日も外国行くから………ケータイからメールとかローミングの問題で出来ないし…電話もあんまり出来ないだろうし………」
はあ…っと、またひとつ大きな溜め息を落とすエリ。
「………会えない寂しさが一番大きいケド、アタシがモンゴル行って、ちゃんと手伝えるのか…それも不安………店にモンゴルからの留学生が来るけど、会話は日本語だから、ネイティブなコトバは解らないし…」
浮かない表情のエリに、俺はそっと肩を抱き寄せた。



